四月の図書館

ブログです

5月31日

今日で仕事を辞める。就活から逃げたので、大学4年の9月からバイトして卒業したら正社員になるっていうルートを選んだんだけど、普通に会社選びに失敗したので、今月で辞める。あと2時間40分で終わる。もうやることもないのでブログを書いてる。

来週の木曜日から新しい職場なのでそれまでは旅行しようと思って深夜バスだけ昨日予約した。明日の夜出発。ホテル探すのホントめんどくさい。

Nintendo Switch欲しいなぁ。付き合ってる人の影響で今までよりゲームをやりたいと思うことが多くなった。お金ほしい。

今日は水曜日のダウンタウンだ。毎週の楽しみがこれくらいしかない。バイきんぐの西村をフューチャーしてくれるので最高。2年くらい前の内村さまぁ~ずで西村が特技のツイストを披露してるやつを見てからファンになっちゃった。水曜日のダウンタウンでもこの特技を生かせる企画があったら是非やって欲しいって藤井健太郎さんにリプライしたほど。

アメトークのじゃないほう芸人も楽しみだ。西村も出るし、三四郎の相田も出る。早く見たい。面白くあれ。

 

アメーバ

先ほど自分の過去のブログを発見して恐怖してる。

2012年から2014年までやってたらしい。中学生の頃からブログを始めては消し始めては消しを繰り返して、本当にいろんなサイトを転々とした。アメーバブログヤプログFC2ブログgooブログ楽天ブログなど...そして今ははてなブログです。

多分大学受験が12月ごろ終わって卒業まで暇だったからやってたんだろう。過去の自分の文章ほど恥ずかしいものはないと思ってたんだけど、読み返すと意外に恥ずかしくないというか、なんなら今でもこんな事書きそうなくらいの勢い。この5年間の間で自分が全く成長してないということが恐ろしすぎる。つまり、大学に通っていた4年間では精神的にも知識的にも全くの成長が見られない。正直怖い。怖すぎる。自分がいつか人の親になったら大学へは行かせたくないくらい。留年もしてないし、単位もちゃんと取ってて4年生の時はゼミだけっていう真面目な日々を過ごしてのコレ。怖い以外に言葉が見つからない。一生の友達が出来たかと聞かれたらノーだし。結局いまだに遊ぶのは高校の友達だ。ブログの文章でここまで分かるもんかねと驚いている。

楳図かずおガラスの仮面の画像を駆使した謎の四コマも出てきた。

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本当に昨日書いたんじゃないかって思う。 

水曜どうでしょうの面白さ理解できるようになったからいつか誰かと語り合うはずって書いてあって実際その通りになったから笑った。

 

 

5月29日

ヤンキー漫画読みたいと思い立って「今日から俺は!!」の全巻セットを買って読んでる。今17巻。

連載が始まったのが1993年で自分が生まれる前だと知って驚いてる。今読んでおくべき作品はもっとあるはずなのに、なぜこういうみんなが忘れかけているのばかり買ってしまうんだろう。懐かしいという思入れもないし。でも面白すぎる。

引っ越しをするときに断捨離で漫画を売って減った減ったーって喜んでたのに、二か月足らずでもう引っ越し以前よりも増えている。あほみたい。地元から上京するときは新刊集めてるやつとお気に入り(幽遊白書とか刃牙シリーズとか)だけでもう十分とか思ってたのに。というか大学生になってから漫画に対する熱量が増えたような気がする。でも漫画好きって言ってもこんな古いのばっかり読んでるから、オタサーに入っていたのにも関わらず話し合える友達が出来なかったの普通に悲しすぎる。

リアルタイムなものにもついてかなきゃということで、これから映画が公開される「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」を急いで買って読んだけど、そこまでのアレはなかったし、チョイスがズレてるのかもしれない。あと2巻くらいのボリュームがあればもっとよかったような気がする。

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モテキもそうだけど、登場人物が完全に自分側の人間であっても内容がありきたりな恋愛モノだとどうしても興味がないんだと実感してる。

そのあと「恋の門」を買って読んで、いや、これやん、オタクと恋愛ってこれ、絶対にこれだーって一人で感動してた。続編の「恋と問」もはやく続き出してほしい。

3週間くらい前

 

レコードストアデイっていうのがあって、毎年4月の第3土曜日にレコード最高〜!っていう喜びをみんなで分かち合う日なんだけど、今年のその日にENJOY MUSIC CLUBの両A面の7インチ、『100%未来feat.三浦直之/そんな夜』が発売されました。

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 その日は雨が降ってて外出るのだるいな〜明日買いに行こって思って翌日出かけたら、タワレコディスクユニオン、ココナッツディスクはもうすっかり売り切れで、途方に暮れて帰宅。その夜ツイッターで下北沢のJET SETにはまだ在庫あるっていうツイートが流れてきて、即電話して取り置きをしてもらいなんとかゲット。ツイッターやめようかなとも思うけどこういう情報マジで大事だから結局やめられないでいます。

付き合ってる人が家に来た時、机に置きっぱなしにしてあったこの7インチに興味を持ったらしく、聞きたいというのでレコードプレーヤーにセット。(たぶんめぞん一刻っぽいジャケットが気になったんだと思う)普段音楽の話をあまりしないので、お互いそういう、サブカルっぽいのが好きっていうのは知ってるけど、具体的なのは特に知らないっていう感じだから一緒に聞くのはなんか恥ずかしかった。おすすめを人に教えるのは好きだけど、目の前でこの曲聞いてよってのは、向こうの反応のこととかを気にしてしまうので全然できない。友達でも誰でも相手が知らない曲を車や家で流すのは恥ずかしい、緊張する、照れる。

でも向こうは聞きたがってるし、レコードにも興味があるというので「そんな夜」を流す。「トーフビーツっぽい!こういうの好きだよ」と言ってくれたので嬉しかった。スチャダラパーっぽいって言わないところ最高だし、トーフビーツの初期が好きだということを知り、その頃のトーフビーツの動画も一緒に見た。

「100%未来」を聞きながら付属の用語解説付きのブックレットも読んでくれてて、「このキラキラ!って漫画めっちゃいいよ、絶対好きだと思う」ってこの曲の歌詞に散りばめられていたものを逆におすすめまでされた。

私はキラキラ!を読んだことないし、この曲で知った。

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こういうの、本当に何気ない会話すぎるし向こうは覚えてないんだろうけど、

 

ドラマチックとほど遠い

ロマンチックのかけらもない

いつもの いくつもの

バカ話 そのリズム

そっと I LOVE そんな夜

 

って歌詞そのまんまじゃねって今更気がついた。まさに「A面で恋をして」じゃん。こういうサブカルカップルみたいな会話憧れあったなぁとか思ったりもしている。

 


A面で恋をして/ナイアガラトライアングル

 

そして今は「そんな夜」状態だけど、いつか別れた後は「100%未来」を聞いて、君がいないとやっぱ寂しい!とか思うんだろうなとも思った。

 


ENJOY MUSIC CLUB「そんな夜」

 

このブログ本当にEMCについてしか書いてなくて気持ち悪いからもっと更新増やしたい..

 

EMCとロロといわきっ子について②

ENJOY MUSIC CLUBと劇団ロロの三浦直之さん共作のポップカルチャーへの讃美歌「100%未来」が公開されてから1、2週間後、武蔵大学で行われた文化祭でEMCのライブを見に行きました。

8月の「エンジョイスーパーライブ」以降の2度目のライブということも楽しみではあったのですが、何よりも嬉しかったのは一緒に見に行ってくれる友達が2人もいたことです。8月のライブは1人で行って、本当に楽しくて終始ずっと笑顔だったのに、終演後なんでこんなに素敵な空間と時間を他人と共有できないんだという悲しさも同時に溢れた。クラブでやっていたアフターパティ―も本当は行きたかったけど、1人で行く勇気はなく、そそくさと帰りました。だからこの時ばかりは友達と一緒に見れて、しかも2人とも楽しんでくれていたようで、その日のライブは友達がEMCを見た感想「多幸感がすごい」の一言以外に表す言葉はなかったのでした。

そしてこれと同時期にEMCのC担当であるひらのりょうさんが『FANTASTIC WORLD』というコミックを発売されました。

 

 

 私はこちらまだ買えていないです。すいません。毎月出る漫画の新刊やアーティストの新譜、たまに行くライブなど、フリーターみたいな生活をしている自分には全てを網羅することはかなり厳しので....だってまだ小沢健二の新譜すら手に入れてないという出遅れっぷり...生活に余裕がないと趣味すら十分に楽しめないのだということを実感しております。

そしてこの『FANTASTIC WORLD』の刊行を記念したイベント「FANTASTIC FRIENDS」が開催されました。

 

natalie.mu

 

もちろん参加はできていないのですが(限定40名だったらしい)、終演後このイベントについての感想やレビューが私のツイッターのタイムラインにたくさん流れくるのです。どうやらまたEMCとロロのコラボでヤバい曲が誕生したらしい。それは「SMAP」への愛が溢れまっくた楽曲であるらしいということでした。

もともとひらのさんと親交のあった三浦さんが『ひらひらの』というこのイベントのために書き下ろした15分のミュージカルをロロが披露し、そしてそのテーマが「SMAP」。劇中の音楽を制作したのがEMCの江本祐介さんでした。

EMCメンバーのSMAPに対する愛情と江本さんのメロディメイカーっぷりは十分に知っているので、ああ、またきっとヤバい曲が生まれたんだろうということだけ理解して、いつかライブで聞けたら、あわよくば音源化してくれないかと切望していました。

このイベントの様子を詳しく書かれているブログはこちらです。

 

hiko1985.hatenablog.com

 

 いつか聞けたらと思っていたここでの2曲も「演劇人の文化祭」で聞くことができました。

 

 

と、ここまでの内容を書いたのは2ヶ月ほど前でずっと下書きに入れっぱなしで、こんなにも遅れての更新。ブログ、向いてなさすぎ笑。

この後何を書こうとしてたのかも全く覚えていないし、この2ヶ月でいろいろ書くことも増えたしでとりあえず今回はここまで。

 

EMCとロロといわきっ子について①

3月11日の土曜日にパルテノン多摩で行われた『演劇人の文化祭 Special Live』を見てきました。これは『演劇人の文化祭』というイベントの一部で普段は演劇をしている人たちが音楽ライブを行うというものです。

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私の目当ては「EMC×ロロ feat.いわきっ子」。これは3人組ラップグループ「ENJOY MUSIC ClUB」と劇団「ロロ」といわき総合高校を今年卒業したばかりでそこで演劇の授業を履修していた女の子20人とのコラボです。

とにかく2015年の冬からEMCにドはまりしていて、メンバーの個人ツイッターからブログから色々見まくっていているのですが、そこで去年の夏あたりにロロの『魔法』という舞台がサイコーだったというメンバーたちの書き込みを何度も目にしました。

この『魔法』はどうやらロロという劇団を主宰している三浦直之さんという人が、福島県いわき総合高校の演劇クラスの卒業公演の脚本・演出をしたものらしい。そしてその舞台でEMCのE担当江本祐介さんのソロの楽曲である「ライトブルー」が使われていて、そのシーンも含め、とにかく超最高で女子高生20人のキラッキラで美しい姿に大泣きしちゃう作品であるということらしい。

この作品や出会いについてEMCのM担当松本壮史さんも三浦直之さんもブログを更新しているので詳細はぜひチェックです。

 

ssmtmt1988.hatenablog.com

francepan.hatenablog.com

 

 この『魔法』をきっかけに私もロロの存在を知り、ロロの三浦さんて絶対口ロロの三浦康嗣さんと関係あるよな、過去に一緒に作品作ってるみたいだし、顔もめっちゃ似てるし兄弟なのか?という新たな謎も生まれました(今だにわからない)

 

そして去年の10月か11月ごろEMCが発表した新曲「100%未来 feat.三浦直之(ロロ)」

 

soundcloud.com

 

EMCと三浦直之の出会うべくして出会った完璧なまでの「友達感」(超失礼なのかもしれない)がとにかく凄い。

それと同時に普段から自虐的に自分のことサブカルって言っている自分が本当に恥ずかしくなりました。「センキューポップカルチャー全般」なんてセリフを大々的に(しかも何回も)叫ぶなんて、サブカルって単語すら恥ずかしく感じてしまう私には思いつきもしないです。しかもそこにはちょっと馬鹿にした感じでサブカルって言われることへの劣等感だったりなんかは一切感じなくて、本当にそう思っているから言ってるだけっていう一点の曇りもない超前向きな明るさがあるだけ。歌詞は全体を通して、ポップカルチャーに出会ってしまった人々のこれまでとこれからを4分間に凝縮した物語の「セリフ」のようにすら聞こえてしまう。

私はいまだにロロの舞台を見たことがないし、これまで三浦さんについても何も知らなかったのに、この曲を聴いた瞬間に思ったことは「4人目のEMCだっ」

EMCのメンバーである江本祐介さん、松本壮史さん、ひらのりょうさんはそれぞれ、ソロアーティスト、映像監督、アニメーション作家という別の顔があって、実は3人ともEMCは副業としてやってるって言った方が正しいんだと思います。だからその中に劇団を主宰している三浦さんがいても何の違和感もなくって、EMCがこれまで一緒に音楽を作ってきたアーティストの人々の中でもとりわけ「EMCっぽさ」が群を抜いていて。

EMCの3人が集まったときの親友を超えた幼馴染感というか、そういう空気感に完璧に溶け込んだ三浦さんはもはや、たまにライブや楽曲制作に参加するクチロロにおけるいとうせいこう的な立ち位置でいいのでは?とさえ思わせてしまう馴染みっぷりです。

そしてこの曲についても松本さんが細かい用語解説付きでブログに書かれています。

 

ssmtmt1988.hatenablog.com

 

現在に至るまでに(特に学生時代に)見てきたドラマやバラエティ、聞いてきた音楽が一緒だったというたったそれだけのことで、一気に距離が縮まってしまう。こんなサブカルあるあるをストレートにそして超ポップに歌にしてしまうENJOY MUSIC CLUBと三浦直之さんが心をがっつり掴んで離さないのは「ポップカルチャー全般」に魅せられた者の運命といっても過言ではないのでしょうか...。だって、これはもはや恋なんだけど、でもそれ以上の何のような気がしてって、そんなとき、先日の『文化祭ライブ』で披露された新曲「ミーツミーツミーツ」のサビ

 

 

 ああもうこれじゃん!っていう。私が感じていて言葉にできないことをあっけらかんと今回も曲にしてくれました。感謝。

 

そう、『演劇人の文化祭Special Live』のことを書きたいのに、私がいかにしてEMCとロロの関係を知ったのかという前置きがあまりにも長すぎるし、しかもこの後のライトブルーのミュージックビデオについても書かなければいけない。これを抜きにこのライブの感想は書けないので、これについてとライブの感想は次以降の記事で書きます。5か月ブログをサボっていたツケですねこれは。

 

 

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー』

前回ブログを書いてからもう5ヶ月も経っていて本当に何もしていないのに時間が経つのが早すぎる。この間にあったことといえば引越しをしたことくらい。

前のアパートから徒歩10分ほどのところに移動しただけなので、特に周りの景色が大きく変化するわけでも路線が変わるわけでもないので新鮮味はあまりないですね。部屋の間取りもほぼ同じだし。

 

この引越しでお金をかなり出費したので、いい機会だし物を減らす目的とお小遣い稼ぎのためにCDを大量に売った。150枚くらいかなぁ。

上京してから田舎では考えられない品揃えの良さとアングラな世界に足を踏み入れた感でディスクユニオンで大量に買ったCDたち(本当にアングラな人はディスクユニオンに行くのだろうか)をほとんど売ってしまった。

中学1年生の時の期末テストか何かで50位以内に入れたら買ってやるって父親に言われて(確か最初の順位が100位以下くらいだったバス)、買ってもらい現在まで使い続けていたCDコンポも捨ててしまいました。

売るものと残すものを選ぶとき、結局残ったものは中学、高校の時に買ったものがほとんどで、大学生になってからのCDは買ってからそんなに時間が経ってないという理由で売るのをためらったものばかり。逆にいうと中、高で買ったものはどうしても思入れがあって手放せないのです。ノスタルジーが邪魔してくるのだ。

去年めちゃくちゃハマってずっと聞いていたnever young beachよりも今じゃ全然聞かないBAWDIESのCDは未だに手元にあるということです。

一年だけだけどタワレコでバイトとかして音楽にちょっと詳しくなったような気がしてたんですが、どうしたってやっぱり10代の頃の熱量には敵わないなぁと実感しました。

 

この前ふと最寄駅の本屋に入ったら『ミュージック・ブレス・ユー』という小説の文庫本が売られていました。

 

 

この小説は中学3年の時に読んだのですが、その時に大変感銘というか、衝撃というか、とにかくこの主人公のアザミという少女がほぼ自分だったので、何回も繰り返し読んだ思い出の一冊なのです。高校受験のときに試験会場にお守り、というか緊張を和らげるための安定剤として持って行ったほどです。

 

 友達は少なくて勉強ができなくて、男子生徒からはからっきしモテなくて、音楽だけが心のよりどころ。

このアザミという少女(高校三年生)の音楽に対する考え方というか、それに対するモチベーションがとにかく人並みではない。一番分かりやすい事例を出すと、毎日、その日に聞いた曲名をノートにメモして五段階の星マークで評価をつけているのです。

もちろん同じ曲を書き込むことは何度もあって、聞いたときの気分やその日の出来事によって曲の感じ方も変わってくるのだと彼女は言う。

本当に馬鹿みたいで恥ずかしい作業であるこのノートを唯一の友達のチユキに見せたところ「一種の病気やな」的な言葉をもらっていた。(今手元にこの本がないので正確なセリフは分かりません)

アザミの高校生活と音楽の話のみで構成させている内容で大きな展開などな特になく、だらだらと物語は続いていきます。

親友のチユキが言うようにアザミにとって音楽は現実からトリップできるドラックのようなもので、それをやっている間だけは、アザミは西海岸かどっかの浜辺で女の子に振られたみたいな顔をしてくしゃくしゃのハーフパンツのポケットに手を突っ込みながらふてくされて歩いているの少年になった気分になるのだ。(こんな表現があった)。

「ここじゃないどこか」にトリップできるというのは割と多くの人が経験があると思うのですが、「自分じゃない誰か」になる(なりたい)というのは、たぶんアザミのような(そして私のような)自分に対してコンプレックスを抱えた人じゃないと陥らない感覚なのではないかと思います。大好きな音楽を聴いている時ですら他人になりたいなんて思うってかなりネガティブなんじゃないかって最近になって気がついた。

音楽に頼らなきゃどうしようもないくらい現実の世界がつらいとか、生きていくもの大変な毎日ではなくて、でも小さい悩みや不安は常にあって、大きな障害になるほど周りと歩幅を合わせて進めないわけではない(現に大学進学するような高校に入学できているしパン屋のバイトもしている)けれども、「普通」よりは確実に劣っていて、何をするにも不器用。それがこの主人公のアザミという人物なのですが、音楽やカルチャー好きの、たぶんいわゆるサブカルっていわれる人々(もちろん自分も含めて)はこれに当てはまっている人が大多数なんじゃないかって思うのです。

他人から見たら全然普通なのに、自分だけはどこかみんなと違うんじゃないかっていう不安と、反対に個性的な自分というやっかいな自信もついてしまった。そのめんどくさい沼から抜け出せない私のような人間にグサッと刺さるのがアザミの生き方なのです。

自分の写し鏡のようで恥ずかしくて、目を伏せたくなるくらいのオタクっぷり。

でもこれほどのエネルギーってやっぱり10代のときじゃないと出せないのだなって、今回自分の持っているCDとこの小説を思い出して改めて実感したのです。

この10代の恥ずかしさに伴う煌めきや美しさを表現してる音楽や映画や小説にわけもなく泣いてしまうようになって、抗ってはいても自分も大人になったんだなって気がついたし、悪くもないなと思うようになりました。